埼玉県 地味頁 様 STMネック タッチアップ・リフィニッシュ

’05年12月末日 発送しました。

 下の記述を見て気付いたのですが、結局発送には使わず工房に残されている簾は工房の西日避けとして使わせていただいて宜しいのでしょうか...。

 

 ほぼ完成です。それにしても、梱包資材がすっかりと季節外れで寒々としてしまいました。

フレットの塗料を取り除きました。11/23

 指板を仕上げました。若干修正箇所がありますので、もう少々お待ちください。

指板を仕上げました。11/22

 仕上げに取り掛かっています。指板以外はバフをかけ終えています。ヘッド部分は、光の角度によっては剥離した部分の痕跡が見えてしまうようです。取り合えず、ラッカーのしっとりした艶で良い感じになっています。

指板以外は仕上がりました。11/18

 ようやくトップコートを吹き終えました。暫く乾燥させます。

画像としては大差ありませんが、トップコートを吹き付けています。10/19

 天候が不順で塗装が進められずにいましたが、ようやく着色できました。なかなか色があわなかったのですが、ギリギリ何とか次の工程に進められるレベルになったかと思います。

着色しました。10/13

 

 シーラーを吹き付けています。黒ずんだ色は材から出ているようにも見えます。塗装剥離の原因は、メイプル材によるものかもしれません。

塗装工程にはいりました。

 指板も磨き上がりました。塗装工程に入ります。フレットの浮きの酷いものを修理しました。もしかしたらこれでバランスが取れていたのかもしれませんが、再組み込みの際に頁さんが調整してください。

 下の画像では判り難いかもしれませんが、184Rでした。頁さんのご意見では、ロゴもヴィンテージなので仕様を合わせたのではないかとの事でした。

 その意味から言えば、その後発表されたST57M−57は21フレットで6点トレモロと、ある意味正常な進化を遂げたといえるのでしょうか...。

右が磨きあがりですが、分かり難くてすみません。フレットを少々修正しました。

 スカンクラインの修理は終了しています。この後は、指板面の塗装を完全に剥がして全体の木地調整をします。

スカンクラインの修理も完了しています。

 グリップ側の塗装を剥がしました。シリアルの位置がかなりグリップにかかった位置の上に微妙な形状なので気を遣いました。シリアルからするとSTMとしては最終時期の生産と思われますが、グリップ形状は初期のような形状でかなりフラットな感じです。クレーマーを思い出してしまいました。

 数値も1フレットで約19.5mmと初期の厚さでした。STMシリーズ後期は19mmから18.5mm程度で12フレットも20mmから21mm位のものが多いので、グリップは比較するとかなりがっしりした印象です。

裏面の塗装を剥がしました。9/9

 白っぽくなっている部分は、おそらく衝撃等で下地とトップコートが剥離してしまっていると思われます。ペグ周りとロッド周りはブラシでトライしてみます。

ストリングガイド部をトライしてみました。8/30

 調べてみると指板は色とトップコートが下地と殆ど密着していない状態でした。日焼けした皮膚を剥がすようについつい全部剥がしてしまった感じです。剥がれていた部分は完全に木地になっていて汚れもあるので、指板全体を木地まで剥がした方が良さそうです。

指板の剥離したトップコートを剥がしました。8/27

 エアパッキンの下は季節感たっぷりの梱包でした。勿論冬場でも問題ありません。

とても涼感溢れる梱包で送っていただきました。

 スパロゴが決め手でご購入されたようですが、ネックの塗装にトラブルがありリペアのご依頼をいただきました。フェンダージャパンのネックに見られる密着不良による色とトップコートの剥離で指板はほぼ全滅状態でした。

 グリップ側は塗装はまずまずでしたが、スカンクラインの浮きがある為ヘッドとシリアルのあるポケット部分のみを残してリフィニッシュする事になりました。肝心のヘッド部分は部分的に白く剥離したような感じになっており、その部分もタッチアップで目立たなくして、オーバーラッカーで仕上げます。

 ヘッド部分は前面に倒してしまったか、あるいは打撃?を受けたショックで下地と色が離れたのか、表面は無傷ながら部分的に白くなっている状態でした。

 ロゴ以外にも興味深い点がありましたのでご紹介しながら工程を進めます。