製品ファイルVol.7
〜 DG工房オリジナルシェイプモデル第一弾 〜
DG SLTE のご紹介
工房の開設準備をしている頃から、以前より持っていたデザインのアイデア等を製作出来るように準備をしてきました。
Room314を開設して以来ミディアムスケールのストラトキャスタータイプとテレキャスタータイプをご紹介してまいりましたが、前回ご紹介しましたようにストラトタイプのラインアップが揃いましたので新たなモデルを発表しようと思います。
DG工房の基本仕様はミディアムスケールですが、画像のサンプルのモデルはショートスケール22フレット仕様になっています。
ミディアムスケールを中心に展開しているのに、2周年記念でご紹介する第一弾がショートスケールと言うのも何ですが、基本的にはミディアムスケール用で開発したモデルです。
Room314開設2周年記念として、 同仕様のモデル(ショートスケールバージョン)を2台限定で特別価格にて製作します。価格と詳しい仕様につきましては、記事の最後をご覧ください。
§ ボディ §
いくつか試作をしているモデルがあるのですが、今回はSLTEをご紹介します。
特徴的なのは、カッタウエィ部分の形状です。この形状によりひとつのボディでハイポジションの演奏性を損なわずにスケールやフレット数を組み合わせる事が可能です。
サンプルとしてご紹介しているモデルはショートスケールの22フレット仕様ですが、基本的にはミディアムスケールの22〜24フレット仕様としてデザインしました。
コンセプトとしてはテレキャスタータイプのボディ形状をひねったような感じにすることで、カッタウエィを深くして、ハイポジションに手が入りやすくすると共に小型のボディが大きく見えます。
斜めにした事によってボディは長くなっているのですが、サイド部分の長さはコンパクトなので、手にした印象は逆に小さく感じると思います。
カッタウエィを深くしたことでボディとの接合部分は20フレット付近になりますがミディアムスケール24フレットも可能です。サンプルを製作していますので、こちらも準備が出来ましたら発表します。
下の画像がそのサンプルですが、見た目以上に24フレットまで楽に手が入る感じです。22フレット仕様だとカッタウエィにかなり余裕があります。
ミディアムスケール24フレットだとこんな感じになります。 スケールやフレット数のバリエーションが可能です。ショートスケール24フレットはもちろん、ロングスケールでも問題ありません。
もうひとつボディデザインのポイントとして挙げられる事はバックカットを面取りを大きくするタイプにしたことです。エッジをボディ厚に近いRにすることでカットを付ける事無く身体にフィットします。
もっともSLTEのボディ形状ですと、通常のストラトの様なバックカットにしてしてもデザイン的にそれ程悪くないように思えます。
テレキャスターやレスポールタイプに、ストラトタイプのバックカットを組み合わせてもしっくりこない感じがするのですが、この形状ですと、雰囲気を壊さず手にしたときに身体にフィットすると思います。テレキャスターやレスポールにバックカットを付けたいとお考えの方にはお勧めです。
基本仕様は画像のようにピックガード付になります。サンプルのモデルはトグルスイッチをカッタウエィに配置しましたが、ストラト的な位置も可能です。コントロールもポット3個分のスペースがあります。
また、ピックガードレスにしたり、LPのように6弦側にトグルスイッチを配置するのも良いかと思います。その場合は別途工賃が必要になります。
バックカットは体に当たる部分の面取りを大きくしています。 ジョイント部分はDGカットでSTMタイプのジョイントプレートを使い強度を保つと共にハイポジションの演奏性を高めています。エルボーカットは通常のストラト等と同じ形状になっています。
ボディの大きさはDGテレキャスターとほぼ同じです。斜めになっている分だけ実際には若干長くなっています。
サンプルのボディカラーはツブシで、黄ばんだ白をイメージした色で、“エィジド ホワイト”としてお選びいただけます。“サバンナ”シリーズ(生地着色のシースルー仕上げ)や“DGチェリーサンバースト”等オリジナルカラーを順次ご紹介して参りますのでオーダーのご参考にしてください。