ボディの加工1(外周加工とザグリ加工)

  材料にテンプレートを固定してルーターで加工します。ガイド付のビットを使います。外周Rも同様に取ります。次にザグリのテンプレートを固定して同様に掘ります。

 ギター製造工場ではこのあたりまではNCルーターで加工されます。ここまで1枚仕上げる時間はNCルーターに比べると10倍以上はかかってしまいますが、精度的にしっかりとしたテンプレートを使えば手作業で問題ありません。1本ずつ細かく仕様の異なるものを製造するにはむしろ効率的です。 

 今回はほぼ同じ仕様ですが、コントロールザグリが少しだけ違います。 ピックガードが付けば区別がつかないのですが、’56タイプはフェンダーと同仕様にします。この後バックカットとエルボーカットの加工とヒールカット(DGカット)加工をします。


ルーター加工途中のボディその1  左が外周を抜いてアールを取りザグリを掘った’56タイプで右がザグリを掘る前の’61タイプです。 

 トレモロザグリを貫通させてそれに合わせて裏面にスプリングのザグリを掘ります。ここまで加工するとかなりギターらしくなります。

ルーター加工途中のボディその2  左がスプリングのザグリが完成した’56タイプです。右はトップ面のザグリまで終えた’61タイプです。 

 コントロール部分がピックガードが9点留めの゜57タイプと11点留めの’61タイプでは若干違うのが、上の写真と比較すると判ると思います。