現行でもフェンダージャパンにはAST−80Mというミディアムスケールのストラトキャスターがあります。STMは故・成毛滋氏の提唱から生み出されたといえるフェンダージャパン製のミディアムスケールのストラトキャスターです。カタログからその名が無くなってからST57(62)M、ST43Mと品番を変更しながらミディアムスケールのストラトキャスターとして現行のAST−80Mへと続いています。しかしながら、そのルックスとスケール以外には、本来成毛先生が意図されていたコンセプトとは離れた製品になっている様に思います。
そんな訳で、いまだにオークション等では異常とも言える高値で取引されていますが、既にカタログからは消えてしまっておりますのでバリェーションや仕様については不明な点があって、お調べの方もいらっしゃると思います。そこで入手したものやお預かりして拝見する機会のあったモデルや当時のカタログから、それらのモデルについてまとめてみました。中古ギターとしてしか入手できませんが、ご購入の際の参考にしていただければ幸いです。
内容も含めまして雑然としておりますので整理したいと考えておりますが、誤記や新たな情報等ありましたらBBS等でお知らせいただければ幸いです。
’07 12 10
〜 ST-314、STM、STSについて 〜
フェンダージャパンで発売された、ミディアムスケールとショートスケールのストラトキャスターの代表的な機種についての過去の記事をまとめてみました。
ST314、STM、STSについてお客様からお預かりして調べさせていただき、印象を記事にしたものです。いずれも現行のものとは違いコンセプトが明確になっていた製品でした。
現行でもフェンダージャパン製のミディアムスケール、ショートスケールのストラトキャスターはありますが、それらは単純にストラトキャスターの弦長を短くしただけのようにすら思えます。詳しくは以下をご覧ください。
〜 DSCについて 〜
STMの生みの親である成毛滋氏のシグネーチャーモデルです。 基本的にはSTMですが、リペアでお預かりして拝見したところ色々と違いがありましたのでまとめてみました。
詳細につきましてはこちらのページのWorkshopをクリックいただいてDS Customに記載されています。
〜古川氏のSTMについて〜
古川 博之氏からオーダーを頂き、サンプルとしてSTMをお借りしました。
詳細について紹介させていただく許可を頂きましたので、こちらをご覧下さい。
また、ボディ・ネックをばらしてさらに詳細な画像等もアップしていますのでこちらもご覧下さい。
〜 STMについて 〜
STMそのものについては記事にしていませんでした。 レアなフロイドローズ搭載モデルをリペアでお預かりしましたので、オーナーの了解を得まして記事にさせて頂きました。
合わせてSTMについてもまとめてみます。こちらをご覧ください。
リペアでお預かりしたユニークなSTMを記事にしましたこちらをご覧ください。
さらにレアなラージヘッドのSTMをお借りしました。 ショップオーダーでおそらくカタログにも記載されていません。詳しくはこちらからどうぞ。
〜 ST314について 〜
ST314についてはいくつかご質問頂いたのですが、手にした事がなかったのではっきりお答えで来ませんでした。
ST314をお預かりする機会があり、私自身かねてからの疑問点が解決しました。
お預かりしたST314−55について取り上げさせて頂きました。こちらをご覧下さい。
〜 STSについて 〜
STSは、フェンダージャパンのショートスケールのストラトキャスターですが特徴的なボディシェイプをしています。ミニギターサイズの現行モデルと違い、スケールに応じたボディサイズになっています。
お借りする機会がありましたので、調べてみるとボディ形状について興味深い予測が浮かびました。詳しくはこちらをご覧下さい。
ラージヘッドのSTM以上に驚きのSTSが存在しました。左用ではありません。いわゆるジミ・ヘンドリックスモデルです。
オーナーのご好意でお借りできましたので、細部とパーツ等についてじっくりと観察させていただきました。詳しくはこちらをご覧ください。
左用のSTSについてはこちらをご覧ください。
ショップオーダー品のSTSはこちらをご覧ください。
〜 TLMについて 〜
TLMはSTMシリーズが発表されてTL−314の後継機種として販売されました。比較的レアで実物になかなか触れる機会が無かったために謎だった部分も多かったのですが、お借りできましたので調べてみました。
予想とはだいぶ違う事実が判明しました。詳しくはこちらをご覧ください。
§ 番外編 §
〜 STMシリーズから派生したモデル 〜